冬の食中毒

みなさんは冬にも食中毒が流行ることをご存知ですか?
食中毒は夏場だけでなく、冬場も注意しないといけません。「ウイルス性食中毒」が冬場には多く
発生します。ノロウイルスが代表的なウイルス性食中毒です。

ノロウイルスは乳幼児から高齢の方まで、幅広い年齢層の方がなりうるウイルスです。
潜伏期間は1~2日で、吐き気、嘔吐、下痢、腹痛、頭痛、微熱を引き起こします。
嘔吐と下痢を繰り返すので、脱水症状にも注意が必要です。
ノロウイルスは特に二次感染に注意が必要です。症状は2~3日で回復しますが、
ウイルスは1、2週間、長いとまれに1か月間も潜伏します。
この期間に二次感染の恐れがあります。

ノロウイルスの感染経路

ノロウイルスに汚染されたカキなどの二枚貝、貝類を加熱しないで摂取することで感染します。
他にも、ノロウイルスに感染した人が十分に手を洗わずドアノブに触ったり、料理をすることで食品が汚染されたものを食べると感染します。

感染力が非常に高いノロウイルスですが、どのようなことに注意すればいいのでしょうか。

ノロウイルスの予防のワクチンや、抗ウイルス剤が現在は無いので、
ノロウイルスに感染しないことが一番大切です!

感染対策について

日頃の感染対策

・帰宅時に手洗い、うがい、食事前やトイレの後には必ず正しい手洗いを行いましょう。
・食品は十分に加熱しましょう。
・調理器具、台所、人と共有するスペースのウイルス除去を行いましょう。

感染者に対する対策

頻繁に正しい手洗い、うがいを行いましょう。アルコールで手を洗うことも効果的です。
ノロウイルスは排便や嘔吐と共に排出され、それらを処理する際に皮膚に付着します。
吐しゃ物や排便、乳児や高齢者のおむつを適切に処理しましょう。
これらが乾燥してしまうとノロウイルスが浮遊して空気感染を起こします。

感染者の吐しゃ物や排便の処理の際は必ずエプロン、使い捨て手袋、マスクを着用してください。
素手では触らないで下さい!新聞紙、ビニール袋を用意してください。

 

 

 

 

 

 

 

吐しゃ物や排便の処理の仕方について

処理する人はエプロンを着用し、使い捨て手袋とマスクを着用してください。

新聞紙などで覆います。

まんべんなく消毒液や除菌剤をスプレーします。

新聞紙ごと静かに汚れを包み取ります。

吐しゃ物が付着した床、その周辺をまんべんなく消毒液や除菌剤をスプレーします。

布か紙ペーパー等で拭き取り、しっかりと水吹きを行います。

拭き取った吐しゃ物等使用したものをビニール袋に入れ密封して捨てましょう。

ノロウイルスが疑われたらすぐに医療機関で治療しましょう。


正しいうがい・手洗いのやり方

うがいはぶくぶく・がらがら洗いが大事!!

1.水を口に含みます。
2.少し強めに「ブクブク」とゆすぎ吐き出しましょう。
3.水を口に含んで上を向きのどの奥で「ガラガラ」とうがいをします。(15秒ほど)
4.もう一度3を繰り返しましょう。

皆様が今されているコロナ対策を続けることで、コロナ対策にもノロ対策にもなります。正しい手洗い、うがいを続けるようにしましょう!