骨粗しょう症


10月20日は世界骨粗しょう症デーです。

骨粗しょう症とは

骨の強度が低下し骨の量が減り骨がよわくなり、骨折しやすくなる骨の病気を骨粗しょう症といいます。
日本では約1000万人以上の患者さんがいるといわれています。

症状と原因

骨粗しょう症の初期は痛みなどの自覚症状が現れにくく、症状が進むにつれ、次第に背中や腰の痛み、背骨が曲がる、身長が縮むといった症状が現れます。転んだり、少しのはずみで骨折しやすくなります。骨折が生じやすい部位は背骨、手首の骨、太腿の付け根の骨などです。背骨が押しつぶされるように変形してしまう骨折を脊椎圧迫骨折と呼びます。
骨粗しょう症の原因には、加齢や生活習慣(運動不足、食生活等)、喫煙、閉経後のホルモンバランスの変化、関節リウマチなどがあげられます。

予防

骨粗しょう症を予防、治していくためにもカルシウムとカルシウムの吸収を助けるビタミンDを多く含む食品を摂りましょう。

●カルシウムが多く含まれる食品

●ビタミンDが多く含まれる食品

カルシウムの食事摂取基準は、下記の表より100mg多めを目安に摂るのが理想的です。

年齢 12~14歳 15~17歳 18~29歳 30~49歳 50~74歳 75歳以上
女性 800mg 650mg 650mg 650mg 650mg 600mg
男性 1000mg 800mg 800mg 750mg 750mg 700mg

カルシウムの吸収を妨げるものもあります。
スナック菓子、インスタント食品、炭酸飲料、アルコール、カフェインを多く含むコーヒー、たばこはなるべく控えるようにしてください。


●運動について
散歩やゲートボールなどの軽い運動や、こまめに家事をするなどの活動的な習慣を取り入れる事が大切です。水泳も効果的で、週2回、30分程度泳ぐ(歩いても良い)と良いでしょう。
ウォーキングは、胸を張り、背筋をのばし、膝を延ばし脚はしっかりと伸ばしましょう。つま先で地面をけり体を前に進め、着地はかかとからします。
歩幅はいつもより広めの70~80cmくらいで顎を引き、やや遠くを見るように心がけましょう。(1日30分くらいを目安に)


そして、日光浴をするのも大切です!紫外線を浴びることでカルシウムの吸収を助けるビタミンDが体内でつくられます。適度な日光浴をし、骨の健康に役立てましょう。
夏であれば、暑さを避け木陰で30分程度過ごすだけで構いません。冬であれば、30分~1時間程度の散歩をしましょう。

屋内で過ごす事が多い近年ですが、運動をかねて外出できる機会を作り、丈夫な骨を作りましょう!