湿気が気になる時期

家の中から水無月にしていきましょう!

6月といえば梅雨。ジメジメして過ごしにくい季節ですよね。この季節になると気になるのが湿気。

長雨による湿気はもちろんの事、雨で外に干すことが出来なかった洗たくものが家の中にズラリ。。。
家族4人分の洗濯物だと、約1.5リットルもの水分が室内に蒸発するそうです。そのうえ、人間の身体も湿気の大きな原因になっていることをご存知ですか?じっとしていても1日約1.2リットルもの水蒸気を放出しているんです。これでは家に湿気がこもるのも当然ですよね??

梅雨時の過度の湿気は、私たちの健康に影響を及ぼします。腰痛や関節炎、リウマチを悪化させるのはご存じの通り。カビ・ダニが繁殖すれば喘息やアレルギーだってひどくなってしまいます。充分に換気ができないこの季節は厄介ですね。今回は湿気が人体に及ぼす影響を調べてみました。

湿気・湿度ってなに?

「湿気」とは水蒸気、一言でいえば気体の状態にある水です。そして空気の中に含まれる水蒸気、この量のことを「湿度」と呼びます。空気が含むことのできる水蒸気の上限に対し、どのくらいの水蒸気が含まれているかを「%」で表されます。同じ温度でも湿度(しつど)が違うと、感じ方が違ってきます。湿度(しつど)が高いときは、「あつく」(あたたかく)、湿度(しつど)が低いときは「さむく」(すずしく)感じるようになります

健康的な湿度

私たちにとって健康的な湿度は40~60%です。湿度が40%以下となり乾燥した状態では、のどが乾燥し、呼吸器系の粘膜が傷つきやすくなります。また、インフルエンザウイルスなどのウイルスの活動が活発化するため、防御機能が低下した体内に入りやすくなってしまいます。また、目や肌にも乾燥を感じるようになり、ドライアイや肌乾燥による肌荒れや痒みなどに悩まされる人が多くなります。反対に湿度が60%以上となると、カビやダニが発生しやすい環境となってしまいます。

お部屋の湿度が高すぎるとどうなるの?

湿度が高すぎるところにいると、体全体の発汗が上手く機能しません。 発汗が上手く行かないと代謝が悪くなり、血液の循環が滞ってしまい、結果的に体が冷えてしまいます また、体内に水分や老廃物を貯めてしまうことになりますので、頭痛や肩こりの症状を起こす原因にもなります。 さらには、血液の流れを悪くするので、むくみやだるさにもつながっていきます。このように不調が生じる事を“湿邪(しつじゃ)といいます。

湿邪とは

湿邪とは、6月に多い体調不良のことです。この時期は1年の中で雨の日が多い時期です。 雨による湿度の上昇と体の冷え、天候により気温差が大きくなることで、からだの様々なところに不調をきたします。 日ごろの体調管理でジメジメ気分も吹き飛ばしてしまいましょう!

 

湿邪の症状

湿邪は胃に停滞して、胃腸の機能を低下させる為、食欲不振、残尿感、下痢、頭痛、だるさ、関節痛などの症状が起こってきます。 その他にも、偏頭痛、めまい、耳鳴り、自律神経のバランスが崩れやすくなるため、イライラしたり、ストレスを感じやすくなります。

湿気対策

でも、様々な病のもととなるこの湿気、梅雨明けまでは仕方ないとあきらめないでください!!
窓を開けられない日にもできる、湿気対策をご紹介します。


  • 木炭

部屋のスミに、空気中の余分な水分を吸収してくれる木炭を置く。神社仏閣では、古くから床下に除湿のための木炭をまくことがあったそうです。
湿度の高いこの国で、快適をつくるための先人の知恵ですね。


  • 新聞紙

濡れたクツや押し入れのすき間には新聞紙が効果抜群。
玄関や洋服箪笥なら、フタを開けた洗濯用洗剤を置くと消臭効果もあります。


  • 珪藻土を活用

調湿効果がある「珪藻土」は、湿度コントロールに役立ちます。
珪藻土の小さな気孔は、室内の過剰な水分を吸収し、室内が乾燥すると溜め込んだ水分を空気中に排出します。調湿だけでなく空気の浄化もしてくれるので、室内の空気を健康的な状態を保つのに効果を発揮してくれるでしょう。
珪藻土は、バスマットやコースターなどで使用され商品化されていますので、使用してみてはいかがでしょうか。


  • 加湿器・除湿器を活用

    寒い時期など湿度が低い時は、加湿をして湿度を高めることで、喉の粘膜や目、肌などの乾燥を防ぐことができます。特に、エアコンを付けている時は湿度が低くなりやすいので加湿器を併用して湿度をコントロールしましょう。逆に、暑い時期など湿度が高い時は、除湿器やエアコンの除湿機能を使って、湿度を下げましょう。蒸し暑い季節は、湿度を下げることで同じ室温でも涼しく感じるもの。冷房をガンガンかけるよりも、まずは除湿をして湿度を60%以下に下げるようにしましょう。除湿機を置くのは、温度が低くなる北側の部屋がおすすめ。

日差しが入りやすい南側の部屋に比べ、北側の部屋の室温は低くなります。
閉め切った空間では、湿気はどの部屋でも均一の量になろうとしますが、温度が低いほど空気中に含むことのできる水分量が少なくなるため、相対的に湿度が高くなるのです。

梅雨の時期の健康づくりは、湿気をとってカラッと解決しちゃいましょう。
ちょっとした工夫で、家の中から水無月に。