11月の体調管理

10月中旬から秋の深まりを感じられる気温になったかと思えば、季節外れの夏日となるなど全国的に温かい秋になりました。しかし日中の気温は高くなっても夜は冷え込み、1日のうちの寒暖差も大きいです。

11月の気候予報は、高温傾向が落ち着き、一転して平年並みになるでしょう。気温の落差が大きくなり、急に寒く感じられそうです。秋は一日の寒暖差も大きいため、体調管理に注意が必要です。

11月に注意したい寒暖差からくる寒暖差疲労、11月ごろから増加してくるウィルス性食中毒の予防と対策をご紹介します。

冬の食中毒

食中毒と診断される多くが、高温多湿の夏から秋に多い「細菌性食中毒」と空気が乾燥する秋から冬に多い「ウイルス性食中毒」です。

細菌性食中毒は、細菌などの微生物が原因で発症する食中毒で、患者数は食中毒の30~40%を占めています。「ウイルス性食中毒」はウイルスが蓄積している食品の摂取や人の手からウイルスが付着した食器から感染する食中毒で、患者数は食中毒の50%を占め、最も多く、ウイルスのほとんどがノロウイルスです。

ノロウイルスは11月から患者数が増加し、1月をピークに3月まで多い時期が続きます。
ノロウイルスは患者の便やおう吐物の飛沫などによる人からの感染と感染した人が調理して汚染された食品や加熱不十分な二枚貝からの感染があります。

 

ノロウイルスの予防

・調理前後と食事前の十分な手洗い

・ノロウイルスが発生した時に二次感染を防ぐための消毒、清掃、換気

・食品の十分な加熱

ノロウイルスによる食中毒を防ぐポイントは、ノロウイルスを「持ち込まない」「つけない」「やっつける」「ひろげない」の4つです。

 

寒暖差による頭痛など

10月から11月にかけては、日中と夜間の気温差が大きくなり、体調不良を引き起こす大きな要因となります。 昼間は暖かくても夜になると急に冷え込むため、体が急激な温度変化に対応しきれず、さまざまな不調を感じることがあります。

また暖かい部屋から冷え込んだ外に出ると体は急激な気温の低下を受けます。寒さを感じると体の熱が逃げないように、自律神経の交感神経が盛んに活動を始めます。常に寒暖差の激しい環境に身を置いていると、交感神経がこの環境に適応しようと反応するため、自律神経が疲弊し、自律神経の乱れにより頭痛などの体調不良を起こしやすくなります。前日より気温差が5℃以上あると体に影響が出やすくなり、症状も引き起こされやすくなると言われています。

この状態は寒暖差疲労と呼ばれています。

        

寒暖差疲労とは

季節の変わり目や日中と夜間の気温差が激しい時期に、体が気温の変化に対応できずに自律神経が乱れてしまい疲労感や、くしゃみ、鼻水、鼻づまり、めまい、頭痛、首や肩こり、だるさ、冷え、胃腸障害、イライラ、不安などを感じる状態を指します。 気温差が大きいと自律神経が乱れやすくなり、体温調節がうまくできなくなることで様々な症状が現れます。

 

寒暖差疲労を溜めないために

・ストレッチや散歩などの軽い運動

・自律神経の乱れをおこさない為の規則正しい生活習慣

・体を冷やさない

 

寒暖差は体にとって大きなストレスであり、自律神経にも負担がかかります。そのため、体が寒暖差に適応しようとエネルギーを消耗、疲労が蓄積し、疲労感・倦怠感などを中心とした不調が出ます。

対処方法や予防を生活習慣の中に取り入れてみましょう♪