痛風

食べ過ぎ、飲みすぎの方はいませんか?痛風に気を付けましょう。

痛風とは?

痛風と聞けば、お酒やお肉の摂りすぎで足が痛くなる・・・というイメージが皆様は強いのではないでしょうか。食欲の秋、ということで今回は痛風を題材として挙げさせていただきます。

痛風は尿酸が体の中にたまり、それが結晶となり激しい関節炎を伴う症状になる病気です。
詳しい症状としては、足の親指などの関節が腫れ、激痛を引き起こします。発作的に症状が起こり、発作が起こると数日歩けないほどの痛みが続きます。正しい治療を受ければ健康な生活が送れますが、そのままにしてしまうと激しい関節の痛みを繰り返したり体のあちこちに結節ができたり腎臓が悪くなってしまったりする病気です。

近年オンライン飲み会が増え、外にも中々出られず運動不足…。これらの原因により痛風のリスクが高まっています。

痛風のセルフチェック

✅男性である
✅太っている(肥満である)
✅ストレスがある
✅運動不足である
✅アルコールを大量に飲む
✅甘いものをよく食べる
✅ジュースや清涼飲料水をよく飲む
✅身内に痛風の人がいる
✅腎臓に障害がある
✅健康診断の度に尿酸値が高いと指摘を受ける
✅食事の時間が不規則

 

以上、上の項目で4~5つ以上当てはまる人は日頃からの予防・注意が必要かも???

痛風を予防する!

  • アルコールを控える
    アルコール量が多いほど尿が酸性に傾き、排泄されにくくなります。
  • プリン体を多く含む食品を控える
    ビール、肉類、魚介類等(プリン体は水に溶ける性質があるので、プリン体を
    多く含む食材を使ったスープの飲みすぎに注意!)
  • 過食しない
    肥満になると高尿酸血症の人の割合が増えることが明らかになっています。
    肥満を改善するだけで、薬を使用しなくても尿酸値を改善する事ができます。
  • 水分をとり、尿酸の排泄を促す
    甘いジュースやアルコール類ではなく、水やお茶をこまめに摂りましょう。 
  • 適度な運動をする
    激しい運動は、体内で作るプリン体を増やし腎臓からの排泄を低下させます。
    おすすめの運動は、ウォーキングや水泳などの「有酸素運動」です。

  • 海藻や野菜類を十分にとる
    尿酸はアルカリ性の液体に溶ける性質のため、尿をアルカリ性にすると排泄
    しやすくなります。そのため、普段の
    食事にアルカリ性食品を意識的に摂る
    ことが大切です。

    これらを意識して、尿酸値を上げないようにしましょう!!

尿酸値が高くなる原因

  1. 体質 近い血縁者に尿酸値が高い人や痛風の人がいる場合、本人の尿酸値も遺伝的に高くなる傾向があります。
  2. 食生活 プリン体を多く含む食品を摂取することで、尿酸値が上がります。プリン体は肉や魚の内臓、魚卵などに多く含まれているといわれていますので、これらの食べ過ぎには注意が必要です。
  3.  薬の中にも尿酸値を上げる物があります。ループ利尿薬など一部の利尿薬です。またアスピリン系の痛み止めは、少量服用すると尿酸値を上げ、多量に服用すると尿酸値を下げます。いずれも尿酸値を急激に変動させてしまい痛風発作を誘発させてしまいます。

尿酸値を下げる食べ物って?

尿酸値を下げる食べ物を知り、積極的にとるようにしましょう。

  • 牛乳、乳製品
    乳に含まれるカゼインとホエーたんぱく質が尿酸の排出を促すため、おすすめです。
  • ビタミンCを多く含む食材
    キャベツ・ジャガイモ・果物など。ビタミンCは熱に弱い特性があるので長時間水に
    さらしたり加熱はしないよう注意が必要です。果物は尿酸値とともに血圧も下げる効
    果があるバナナが良いでしょう。ただし、糖分も多いので1日1本にしましょう。
  • 水分 1日に1.5~2リットルくらいを目安に積極的に水分を取りましょう。利尿
    作用のある緑茶、コーヒーもよいでしょう。

暑さも落ち着き、過ごしやすい季節になってきましたが、体調を崩さず、食べ過ぎ・運動不足
に気を付けて楽しい秋を過ごしましょう!