高血圧について

血圧とは、心臓から送り出された血液が血管を通る際に血管にかかる圧力のことです。

高血圧とは、正常の値よりも高い血圧値が持続している状態をいいます。

診察室で血圧を測った場合 140/90mmHg以上
家庭で血圧を測った場合  135/85mmHg以上
こちらの数値になると、高血圧です。
診察室血圧が130/80mmHg以上を指摘されたら、家庭血圧を測定し、食事療法・運動療法・生活習慣の見直しを始めてください!

家庭で測った血圧は家庭血圧といいます。家庭血圧は血圧の正確な評価をするためにとても重要な値です。朝と晩の1日2回、それぞれ2回ずつ測定し、その平均値を血圧手帳などに記録する習慣をつけましょう。測定のタイミングは、朝は起床後1時間以内にお手洗いを済ませ、朝食前、服薬前に測定します。夜は就寝前に測定してください。

高血圧の症状とは?

血圧がかなり高いときは、頭痛やめまい、肩こりが起こりやすくなります。
高血圧はさまざまな合併症(臓器障害)のリスクを高めます。全心血管病、脳卒中、心筋梗塞、慢性腎臓病などのリスクが高まります。
高血圧により、脳血管障害に陥ると、くも膜下出血などを引き起こしやすくなります。
高血圧になるとこのような病気のリスクが高まります。高血圧かも・・・と思ったらすぐに対策を始めましょう!

血圧を下げるための日常生活のポイント

食事・・・食事で最も大切なのは、減塩です。出来る限り食塩を控えた食生活を心がけましょう。
そのほか、カロリーの摂りすぎに注意し、塩分排出を促進させるカリウムを多く含む野菜、コレステロールを減らす不飽和脂肪酸(EPAやDHA)を多く含む魚を積極的にとるようにしましょう。
食事は薄味、ラーメンやうどんの汁は残すようにしましょう!
青魚のサンマやぶり、サバはEPAやDHAが多く含まれています。
食事に取り入れやすい、雑穀ごはん、海藻類、キノコ類、ごぼうなどの根菜は食物繊維が多く含まれます。
血圧降下作用のあるカリウムが含まれる主な食品は、ホウレンソウ、アボカド、春菊、野菜のほかに、アーモンド、カシューナッツ、ごまといったナッツ類はカリウムと共にマグネシウムも豊富に含みます。マグネシウムは降圧薬と似たような作用があるので、ナッツは無塩のものを選びカロリーに注意しながら食べるようにしてください。

運動・・・酸素を取り込みながら全身を動かす有酸素運動は高血圧の治療に効果的とされています。
心血管病のないかたは、軽いランニングやウォーキング、水泳など1日30分以上の有酸素運動をなるべく毎日続けましょう!
お風呂はぬるめのお湯につかり、十分な睡眠をとるようにしましょう。