5月の紫外線には要注意!!
日照時間が長くなってくる晩春。時間だけでなく、日差しも少しずつ強くなっていきます。
「紫外線」と言うと、夏のイメージが強いかもしれませんが、年中降り注いでいます。曇っていようが、室内にいようが常に降り注いでいます。
そして、春の紫外線は、肌に最もダメージを与える可能性があるのです。
紫外線とは
紫外線は地上に届く太陽光の一部で、私たち人間の目に見えない光であり物質に化学的な変化を起こすのが特徴です。波長が長い順にUV-A、UV-B、UV-Cの3つに分類されます。UV-Cは波長が短く、ほとんどがオゾン層に吸収されるため、地表に到達するのは主にUV-AとUV-Bです。UV-Aは、メラノサイト(色素細胞)が刺激され、メラニンが生成されることで肌が黒くなります。これは一種の防衛反応で、肌を黒くすることで紫外線が皮膚の奥深くまで達するのを防ごうとしているのです。UV-Aの影響は肌が黒くなるだけではありません。波長が長い紫外線であることから肌の奥深くの真皮にまで到達し、シワやたるみといった光老化を引き起こします。
UV-Bは肌表面の表皮細胞やDNAを傷付ける作用があり、人体に有害な影響をもたらすので徹底した対策が必要です。肌が炎症を起こして赤くなり、やけどのような状態になります。日焼けして肌がヒリヒリしたり、水ぶくれができたりします。UV-BはUV-Aと比較して波長が短く、肌の奥深くにまで達することはありませんが肌表面の表皮に強く作用しシミやそばかすなどの肌トラブルの原因になります。
紫外線のメリットとは
紫外線はデメリットだけでなくメリットもあります!
- ビタミンDの生成・・・紫外線には人間に必要不可欠なカルシウムのバランスを整えたり骨を丈夫にする『ビタミンD』を育成するチカラがあり、骨や歯の形成を助ける効果もあります。
- 精神疾患予防、睡眠の質向上・・・紫外線を浴びると『セロトニン』と呼ばれる幸せホルモンが分泌されます。
『セロトニン』は、神経伝達物質の1つで、感情を整え安定させる働きがあり、気分が上がりポジティブな感情がうまれます。 - 殺菌作用・・・紫外線には細菌のDNAを破壊し増殖することをおさえる効果があります。
洗濯物を外に干す事で殺菌することができ、靴の殺菌・脱臭にも効果があります。
紫外線のデメリットとは
デメリットしては
- 光老化・・・紫外線に対する防御反応として、皮膚は厚くゴワゴワになり、色も濃くなります。それがシミ、しわとなって現れます。
- 皮膚がん・・・紫外線が遺伝子を傷つけたり、細胞を修復する機能を抑制することが原因と考えられています。
- 光線過敏症・・・紫外線によって皮膚が刺激を受け、かゆみや発疹、水ぶくれなどの症状が現れるアレルギー疾患のことです。 紫外線の強い日差しを浴びることで発症することが多く、春や夏の季節に多く見られます。・・・・ 等があります。
紫外線対策のポイント!
・日焼け止めを塗る
日焼け止めには紫外線を防ぐ効果があり、その効果の高さは「SPF」や「PA」で示されます。SPF値の違いは紫外線をカットする時間の違いで、数値が大きいほどUV-Bの防止効果が長いことを表します。最大値は50+です。PA はUV-Aを防ぐ効果を示し、+~++++までの4段階で、+の数が多いほどUV-Aの防止効果が高いことを表します。
・帽子や日傘などのアイテムを上手に使う
外出には日傘や帽子も効果的。日傘なら紫外線防御率の高いものを、帽子ならつばの広いものを選ぶのがおすすめです。長袖シャツなどの肌を覆う部分が多い衣服は、紫外線から身体を守ってくれます。紫外線は繊維を通過するため、UVカット加工のものがおすすめです。
・紫外線カット効果のあるカーテンを使う
屋外で直射日光が当たる場所の紫外線量を100とすると、室内の日の当たる窓辺は約80。日の当たらない場所でも空気中で反射や散乱をして約10の紫外線が入り込みます。普通の窓ガラスは紫外線を70%くらい通してしまうので、UVカットのカーテンをかける、屋内でも日焼け止めを塗るなどの対策を!!
・食べる紫外線対策
トマトやニンジンなど、赤い食材を摂ると紫外線ケアにつながります。というのも、赤や橙色の色素を作り出す栄養素の多くは、強い抗酸化作用があるため、肌老化を防ぎ、日焼けやシミなどを防ぐ働きがあるからです。赤い食材だけでなく紫外線対策に効果的といわれている栄養素は、ビタミンA、C、E、ポリフェノール、αカロテン、リコピンなどです。緑黄色野菜やフルーツ、アーモンド、レバー、卵、ゴマなどに多く含まれているので、これらの食材を取り入れてみましょう。
紫外線は本格的な夏が訪れる前からすでに強くなり始めるので、5月でも紫外線対策は必須です。紫外線を大量に浴び続けると、肌荒れや肌老化の原因となりますので肌が露出している部分には日焼け止めを塗る、帽子や日傘を活用するなど、しっかり紫外線対策を行い新緑の季節を楽しみましょう♪